大阪市北区豊崎の内科・呼吸器内科・アレルギー科 ヤマダ医院

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呼吸器疾患と生活習慣病

COPD(肺気腫)・睡眠時無呼吸症候群(SAS)・気管支喘息(ぜんそく)と生活習慣病の関係

高血圧、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病などの生活習慣病と、COPD(慢性閉塞性肺疾患・肺気腫)、睡眠時無呼吸症候群(SAS)、気管支喘息(ぜんそく)は、一見すると別々の病気のように思われるかもしれません。
しかし近年の研究では、これらの疾患は互いに深く関連していることが明らかになっています。
呼吸器疾患による慢性的な低酸素状態(体内の酸素不足)や全身性炎症(体の中で炎症が続く状態)は、動脈硬化(血管の老化)を進行させ、高血圧、糖尿病、脂質異常症、心筋梗塞、脳卒中などのリスクを高めます。
また、肥満、運動不足、喫煙などの共通する危険因子も、生活習慣病と呼吸器疾患の双方に深く関わっています。

COPD(慢性閉塞性肺疾患・肺気腫)と生活習慣病

COPDは主に喫煙が原因で発症し、慢性的な咳や痰、息切れを特徴とする病気です。
近年では肺だけの病気ではなく、全身に炎症を引き起こす疾患として考えられています。
COPD患者さんでは、高血圧、糖尿病、脂質異常症、心筋梗塞、心不全、慢性腎臓病(CKD)などを合併しやすいことが知られています。
また、息切れによって身体活動量が低下すると、肥満や筋力低下、糖代謝異常が進行し、生活習慣病がさらに悪化することがあります。
近年では適切な吸入治療により症状や増悪を抑えるだけでなく、肺機能(一秒量:FEV1)の低下を抑制できることが示されており、早期発見・早期治療が重要です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と高血圧・糖尿病

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が止まることで体内の酸素が不足する病気です。
睡眠中の低酸素状態が繰り返されると交感神経が活性化し、高血圧を引き起こしやすくなります。

特に、

  • 血圧がなかなか下がらない
  • 降圧薬を複数服用している
  • 朝の血圧が高い
  • いびきが大きい

といった方では、SASが隠れていることがあります。

また、睡眠の質の低下や低酸素状態はインスリン抵抗性(インスリンが効きにくい状態)を悪化させ、糖尿病や肥満の発症・進展にも関与します。
さらに心房細動、心不全、脳卒中などのリスクを高めることも知られており、CPAP(シーパップ)治療は眠気やいびきの改善だけでなく、心血管疾患リスクの低減にも役立つことが期待されています。

気管支喘息(ぜんそく)と肥満

気管支喘息(ぜんそく)は気道に慢性的な炎症が起こり、咳や喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音)、息苦しさを繰り返す病気です。
近年では肥満との関連が注目されています。
肥満、特に内臓脂肪型肥満は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群だけでなく、喘息(ぜんそく)の発症や重症化にも関与することが明らかになっています。
また、糖尿病や肥満を合併している方では喘息のコントロールが不良となりやすく、睡眠時無呼吸症候群を合併すると夜間症状が悪化することがあります。

当院の診療方針

当院では、日本内科学会総合内科専門医・日本呼吸器学会呼吸器専門医である院長が診療を担当しています。
高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病と、COPD(肺気腫)、気管支喘息(ぜんそく)、睡眠時無呼吸症候群(SAS)は密接に関連しており、それぞれを別々に診るだけでは十分な治療につながらないことがあります。
当院では、生活習慣病と呼吸器疾患の双方を専門的に診療できる強みを活かし、病気の背景にある肥満や動脈硬化、睡眠障害なども含めて総合的に評価します。検査値だけでなく将来の心筋梗塞や脳卒中、心不全の予防まで見据え、一人ひとりに合わせた診療を行っています。