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- [テスト260709]脂質異常症外来(旧:高脂血症)
脂質異常症(高脂血症)とは
脂質異常症(旧:高脂血症)とは、
- LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高い
- HDLコレステロール(善玉コレステロール)が低い
- 中性脂肪(トリグリセライド)が高い
状態を指します。
以前は「高脂血症」と呼ばれていましたが、HDLコレステロール(善玉コレステロール)の低下も動脈硬化の重要な危険因子であることから、現在は「脂質異常症」という名称が用いられています。
脂質異常症は自覚症状がほとんどないため、健康診断で初めて指摘されることが少なくありません。しかし、長期間放置すると動脈硬化(血管の老化)が進行し、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気を引き起こすリスクが高まります。
特にLDLコレステロールは動脈硬化の形成に深く関与しています。血液中のLDLコレステロールが増えると血管壁に蓄積し、「プラーク」と呼ばれるコブを形成します。このプラークが破綻すると血栓ができ、心筋梗塞や脳梗塞の原因となります。
近年では、脂質異常症治療の目的は単にコレステロール値を下げることではなく、
「動脈硬化の進行を防ぎ、心筋梗塞や脳卒中を予防すること」
と考えられています。
このような方はご相談ください
- 健康診断でコレステロールが高いと言われた
- LDLコレステロールが高い
- 中性脂肪が高い
- HDLコレステロールが低い
- 脂肪肝を指摘された
- 糖尿病や高血圧を治療している
- ご家族に心筋梗塞や脳卒中の方がいる
- 動脈硬化が心配
LDLコレステロール管理の重要性
LDLコレステロールは動脈硬化を進行させる最も重要な危険因子の一つです。
数多くの大規模臨床試験により、LDLコレステロールを低下させることで、
- 心筋梗塞の予防
- 脳梗塞の予防
- 狭心症の予防
- 冠動脈疾患の再発予防
- 心血管死亡の減少
が証明されています。
現在では、
「LDLコレステロールは低いほど心血管疾患リスクが低下する(The lower, the better)」
という考え方が広く受け入れられており、患者さん一人ひとりのリスクに応じて管理目標を設定します。
スタチン製剤について
スタチン製剤は脂質異常症治療の中心となる薬剤です。
スタチンは肝臓でのコレステロール合成を抑制し、LDLコレステロールを強力に低下させます。
さらに、
- 動脈硬化の進行抑制
- 血管壁の炎症抑制
- 動脈硬化プラークの安定化
- 心筋梗塞や脳梗塞の予防
といった作用も有しています。
スタチンは現在の脂質異常症治療において最も科学的根拠(エビデンス)が確立された薬剤であり、心筋梗塞や脳梗塞の予防に大きく貢献しています。
特に狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの既往がある患者さんでは、再発予防のために極めて重要な治療です。
中性脂肪(トリグリセライド)について
中性脂肪は体にとって重要なエネルギー源ですが、高値が続くと動脈硬化を促進する原因となります。
近年では、中性脂肪が高い状態では、
- レムナントリポ蛋白
- small dense LDL(小型で酸化されやすいLDL)
が増加し、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患のリスクが高まることが明らかになっています。
また、中性脂肪の上昇は、
- 肥満
- 糖尿病
- 高血圧
- 脂肪肝
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
と密接に関連しており、メタボリックシンドロームの重要な構成要素です。
さらに、中性脂肪が著しく高値(一般的に500mg/dL以上)になると急性膵炎を発症する危険性があります。
パルモディア®(ペマフィブラート)について
パルモディア®は選択的PPARαモジュレーター(SPPARMα)と呼ばれる新しい脂質異常症治療薬です。
主に中性脂肪を低下させる作用があり、
- 中性脂肪の改善
- レムナントリポ蛋白の改善
- HDLコレステロールの増加
- 脂肪肝関連指標の改善
などが期待されています。
中性脂肪が高い方や脂肪肝を合併している方では有用な治療選択肢となります。
脂質異常症と生活習慣病
脂質異常症は単独で起こることは少なく、
- 高血圧
- 糖尿病
- 肥満
- 脂肪肝
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
- 慢性腎臓病(CKD)
などを合併していることが少なくありません。
これらの疾患は互いに関連しながら動脈硬化を進行させるため、脂質異常症だけでなく全身の健康状態を総合的に評価することが重要です。
当院の脂質異常症診療
当院では日本内科学会総合内科専門医である院長が診療を担当しています。
脂質異常症だけでなく、高血圧、糖尿病、肥満、脂肪肝、慢性腎臓病(CKD)、睡眠時無呼吸症候群(SAS)なども含めて総合的に評価し、患者さん一人ひとりに適した治療を行っています。
スタチン製剤、エゼチミブ、パルモディア®(ペマフィブラート)などを適切に組み合わせながら、
- LDLコレステロール(悪玉コレステロール)
- HDLコレステロール(善玉コレステロール)
- 中性脂肪(トリグリセライド)
- non-HDLコレステロール(動脈硬化の原因となる脂質の総合指標)
を総合的に管理し、動脈硬化の進行予防と心筋梗塞・脳卒中の予防を目指します。
近年の研究では、LDLコレステロールを適切に低下させることが心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患の予防につながることが明らかになっています。当院では単に検査値を改善することだけを目的とせず、将来の心血管イベントを予防することを重視した診療を行っています。
健康診断でコレステロールや中性脂肪の異常を指摘された方、脂肪肝や動脈硬化が気になる方は、お気軽にご相談ください。