大阪市北区豊崎の内科・呼吸器内科・アレルギー科 ヤマダ医院

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高血圧外来

高血圧とは

高血圧とは、血圧が慢性的に高い状態を指します。
高血圧そのものでは自覚症状がほとんどありませんが、血圧が高い状態が続くと血管に負担がかかり、動脈硬化(血管の老化)が進行します。その結果、脳卒中、心筋梗塞、心不全、慢性腎臓病(CKD)などの重大な病気を引き起こすリスクが高まります。
高血圧は症状がないまま進行することから、「サイレントキラー(沈黙の病気)」とも呼ばれています。
近年では診察室血圧だけでなく、家庭血圧の重要性が重視されています。家庭血圧は日常生活に近い状態で測定できるため、高血圧の早期発見や適切な治療に役立ちます。
高血圧治療の目的は単に血圧を下げることではありません。脳卒中や心筋梗塞、心不全などの心血管疾患を予防し、健康寿命を延ばすことが最も重要な目的です。

このような方はご相談ください

  • 健康診断で血圧が高いと指摘された
  • 家庭血圧が高い
  • 降圧薬を飲んでいるが血圧が安定しない
  • 朝の血圧が高い
  • ご家族に高血圧や脳卒中の方がいる
  • 糖尿病や脂質異常症を合併している
  • いびきや日中の眠気がある
  • 脳卒中や心筋梗塞を予防したい

高血圧の治療

高血圧の治療では、生活習慣の改善と薬物療法を組み合わせて行います。

生活習慣の改善
  • 減塩(食塩摂取量6g/日未満を目標)
  • 適正体重の維持
  • 定期的な有酸素運動
  • 節酒
  • 禁煙
  • 十分な睡眠

これらは血圧改善だけでなく、糖尿病や脂質異常症、動脈硬化の予防にも重要です。
特に減塩は高血圧治療の基本ですが、日本人の食生活には味噌汁、漬物、麺類の汁、加工食品など塩分を多く含む食品が多く、長期間にわたって目標である食塩6g/日未満を維持することは容易ではありません。
そのため当院では生活習慣の改善を継続的に支援するとともに、必要に応じて適切な降圧薬を併用し、確実な血圧管理を目指しています。

高血圧の目標値

患者さんの年齢や合併症によって目標血圧は異なりますが、日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2025」では、多くの患者さんで

診察室血圧 130/80 mmHg未満

を目標としています。
当院では診察室血圧だけでなく家庭血圧も重視し、一人ひとりに適した血圧管理を行っています。

高血圧の薬物療法(降圧薬)

高血圧の治療では、血圧の値だけでなく、

  • 年齢
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 慢性腎臓病(CKD)
  • 心不全
  • 心筋梗塞の既往

などを考慮しながら降圧薬を選択します。

現在の高血圧治療ガイドラインでは、

  • ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)
  • ACE阻害薬
  • カルシウム拮抗薬
  • サイアザイド系利尿薬

が主要な降圧薬として推奨されています。

ARB・ACE阻害薬

ARBやACE阻害薬は血圧を下げるだけでなく、心臓や腎臓を保護する作用があります。糖尿病や慢性腎臓病を合併している患者さんでは特に重要な治療薬です。

カルシウム拮抗薬

カルシウム拮抗薬は優れた降圧効果を持ち、日本人の高血圧治療で広く使用されています。

サイアザイド系利尿薬

サイアザイド系利尿薬は体内の余分な塩分や水分を排出することで血圧を下げます。高齢者や治療抵抗性高血圧にも有効です。
近年では、単剤で十分な降圧効果が得られない場合、作用機序の異なる薬剤を組み合わせることが推奨されています。

治療抵抗性高血圧への対応

複数の降圧薬を使用しても血圧が十分に下がらない場合には、背景に原因疾患が隠れていることがあります。

代表的なものとして、

  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
  • 原発性アルドステロン症
  • 慢性腎臓病(CKD)

などが挙げられます。

当院では必要に応じて原因検索を行い、病態に応じた治療を行っています。

ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)

原発性アルドステロン症や治療抵抗性高血圧では、

  • ミネブロ®(エサキセレノン)
  • セララ®(エプレレノン)
  • アルダクトンA®(スピロノラクトン)

などのミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)が有効な場合があります。

エンレスト®(サクビトリル/バルサルタン)

エンレスト®はARNI(アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬)と呼ばれる新しい治療薬です。
降圧効果に加えて心臓や腎臓を保護する作用が期待されており、高血圧や心不全の治療に使用されています。

当院の高血圧診療

高血圧は単に血圧の数値だけを管理する病気ではありません。
高血圧の背景には、糖尿病、脂質異常症、肥満、慢性腎臓病(CKD)、睡眠時無呼吸症候群(SAS)などが関わっていることが多く、これらを総合的に評価しながら治療することが重要です。
当院では日本内科学会総合内科専門医である院長が診療を担当し、高血圧だけでなく関連する生活習慣病も含めて総合的な管理を行っています。
また、院長は日本呼吸器学会呼吸器専門医でもあり、高血圧の原因や増悪因子となる睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断・治療にも対応しています。
血圧の数値を下げることだけを目的とするのではなく、脳卒中、心筋梗塞、心不全、慢性腎臓病などの将来的な合併症を予防し、健康寿命の延伸を目指した診療を行っています。
健康診断で血圧高値を指摘された方、家庭血圧が高い方、治療中でも血圧が十分に下がらない方は、お気軽にご相談ください。